『サムライせんせい』あらすじと概要。
2018年作品。主演:市原隼人
黒江S介原作漫画の実写化作品。
幕末期、投獄されていた土佐勤王党の武市半平太(市原隼人)がいきなり平成の世の中に逆タイムスリップしてしまう映画です。
平成時代に逆タイムスリップしてしまった武市半平太は、見たこともない風景に慄き、倒れてしまい、老人の佐伯(橋爪功)に助けられる。
佐伯の好意により、家に置いてもらい、学習塾の講師をしながら日々を過ごす事になる。逆タイムスリップした事実を生け入れながら、平成の世でも武市の格好は着物姿にちょんまげというスタイルで生活していた。
また同じ時代を過ごしていた坂本龍馬(忍足修吾)も武市より6年早く逆タイムスリップしていたことがわかる。
龍馬は平成の時代に東京で過ごし、時代に適応していた。
映画のネタバレと感想。
タイムスリップ物も、逆タイムスリップ物も最近では食傷気味だったりしますが、この映画の場合、主人公が坂本龍馬ではなく武市半平太であるという事で興味をそそりました。そして、坂本龍馬は既に6年前に平成にタイムスリップしていて東京で仕事をしているし。
武市半平太演じる市原隼人の演技がとても素晴らしかったので、平成の世から姿を消してしまった武市に関心が集中しました。佐伯や子供達と生活する半平太が和服姿にちょんまげ、すなわち侍スタイルで接して行き、居候の分際なので佐伯家の掃除全般を自ら遂行していく姿も微笑ましく映りました。雑巾掛けもハタキがけも板についていて清々しい。洗濯機を見て「素晴らしいカラクリ箱じゃのう」と感動するシーンも面白い。決して甘えたことも言わない半平太の姿も立ち振る舞いもすべて侍であり、現代劇でありながら、市原隼人のひとり時代劇という設定がとても心に刺さりました。市原隼人さん、殺陣がすごくお上手でしたね。
武市半平太演じる市原隼人の演技がとても素晴らしかったので、平成の世から姿を消してしまった武市に関心が集中しました。佐伯や子供達と生活する半平太が和服姿にちょんまげ、すなわち侍スタイルで接して行き、居候の分際なので佐伯家の掃除全般を自ら遂行していく姿も微笑ましく映りました。雑巾掛けもハタキがけも板についていて清々しい。洗濯機を見て「素晴らしいカラクリ箱じゃのう」と感動するシーンも面白い。決して甘えたことも言わない半平太の姿も立ち振る舞いもすべて侍であり、現代劇でありながら、市原隼人のひとり時代劇という設定がとても心に刺さりました。市原隼人さん、殺陣がすごくお上手でしたね。
オススメ度⭐️⭐️⭐️⭐️3.8です。
演出や脚本、キャラクターについて
逆タイムスリップして来た半平太が主人公なので、いつかは幕末の世界に戻ってしまうのだろうと予想をして見ていましたから、予想通りといえば予想どおりなのですよね。
私は原作漫画は読んでいないので分からない点がいくつかありましたが、武市半平太はなぜタイムスリップしたのでしょうか?『帰って来たヒトラー』みたいな物なのでしょうか?
半平太の逆タイムスリップの理由が気になるところです。もしかしたら、余程、幕末の世に無念があって、自分が荼毘にふした後のことが気になっていたのかしら?と思いました。受け入れてくれた佐伯爺さんがとてもよかったです、爺さんなら歴史にも詳しいだろうから安心しました。
目を覚ました半平太に年表を取り出して、生まれ年の元号を聞いたり現代の説明をしているシーンがとても心に残っています。
映画『サムライせんせい』鑑賞まとめ
- 主演は市原隼人。上映館は少なかったものの心温まる秀作である。
- 半平太を受け入れる人が若い人ではなくて老人だったという点でなぜか安心できた。(多分、歴史に詳しいからかな)
- 予想のつく脚本ではあるが、侍がひとり登場するだけで勧善懲悪感がアップする。
- 学習塾に通う子供たちが、半平太の説法を真剣に聞いているシーンもほっこりした。こんな先生がいたらイジメなど無lくなるでしょう、きっと。
- 坂本龍馬と桂浜を訪れるシーンと、妻の墓参りをするシーンはお約束ですね。
- 佐伯爺さんが大金持ちだという事がわかって以降、安心した。
- とにかく市原隼人が素晴らしい。久しぶりに拝見しましたが彼は芝居に関しては鍛錬を怠っていないと思いました。(劇中の、日々の鍛錬じゃ。というセリフに説得力があります)
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